鍼は注射針とは構造が異なります。

 

 

注射針

毛髪


 
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左の写真をご覧下さい。これは医療用に用いられる注射針の拡大図です。ごらんの通り針の太さが1m/mもあって、先端は「メス」のように鋭く削られています。注射が痛いのはこの針先で皮膚が切られたときの痛みです。苦手な方のお気持ちはよ〜くわかります。ボクもどちらかというと苦手ですから。

次に真ん中の写真です。これは頭髪の先端の拡大写真です。キューティクルが鱗状に重なり合っているのがわかると思います。毛髪は太さが0.12m/m程度です。

最後に右の写真です。これが私たちが使用する鍼の写真です。この鍼は0.12m/mのものですが、先端の拡大写真をご覧下さい。きれいに研磨され、先端も非常に鋭敏です。この先端の処理が「痛くない理由」なのです。怖くないです。鍼をしたときの感覚は「とんとん」とたたかれている感じ。皆さん「へえ、鍼って痛くないんですねえ」とおっしゃいます。

鍼の独特なひびき

ところで、鍼をするとき、痛いっ!というのとは異なる独特な掴まれる様な感覚(僕らが鍼を操作して起こすのですが)を感じます。これは「ひびき」といい、鍼独特の感覚なのです。響きは痛いところに一致したり、経絡に関連した部位(離れた部位)に感じることもあります。痛いのとはちょっと違う・・・。痛いところ(身体の奥のつらいスジ)に直接、または鍼をしたところに感じたりします。腰痛や肩こりならその場所の「あ〜、そこそこ」というところに持って行きますし、胃腸症状などでは足に鍼をしてもすぐに胃袋が動いたりします。これが不思議なのですねえ。上手にひびきを呼ぶことが出来る練習をたくさんしているのです。もう一つ。ひびきとは異なるまた違う感覚・・・。これが神経刺激です。たとえばお尻に鍼をするのに「足の裏に電気が走る様な」とか、首に鍼をするのに、「手の指先がピリピリと」というようなもの。これは痛みやしびれにはとてもいい方法。これも上手に操作できないとうまくいきません。ご心配なくお任せ下さい。

 

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