2000-12-10 8:バラの香りは!!?!


ごきげんよう。
今日はちょっとうれしい話(私だけか)。
 昨日、99年のブルガリア産のRosa damascena精油が 入りました(ヤッター)。早速香りを比べてみる、スタッフと 一緒に、うーん96年のはやはり熟成され、うんとまろやかで、 エレガントでフェミニンな感じ(香りの表現用語使用、気取って いるわけではない)。
98年のは、少しムスキーで、フェミニン、 しかしストロングな感じでした。 昨日入ってきた99年産はというと、もっとムスキーなんですが スパイシーな感じなのです。

で、分析表を見比べてみることに、、、。 99年の分析表(2000年1月の分析)では オイゲノール、メチルオイゲノールが少量検出されています。 しかし、98、96にも入っているので「違いは何だ?」となります。
う〜ん、難しい。しかし、香りはやはり違いますね。 キャップを開けたり締めたり、特に、96年のは鍼灸の学校の生徒 に嗅がせるためにそのボトルを持って学校に行ったり(温度変化 激しい)、していましたから、軽い物質が飛んでいったとか、、 99、98、96の順でワイルド&ストロング&スパイシーですから、 経時変化をしていることは明らかです。

99の精油はシトロネロール 、ゲラニオール含有がもっとも多いですから(それぞれ40.00%、 20.4%)、もしかすると単純な香りなのかも知れません。 しかし、先日「本当のソムリエ、田崎さん」の講演で聴きましたが 去年は日照は今年より長く、降雨量も多くはなかったとか(でも フランスの話、ブルガリアとは比べものにならんね。)ブルガリアでは どうだったんだろう?まあ、何はともあれ、香りはやはり違う。 3つのなかで好みは?と聞かれたら10人中6〜7人は96年の、 と、答えそうです。やっぱりバラらしいいわゆる「甘い香り」ですから。 98.99をだまって嗅がせたら「バラ」とは言わないかも知れません。 しかし長く嗅いでいるとバラらしい香気が漂ってきます。  98.99の熟成が楽しみです。 ところでRosa damascenaオットーの精油を冷蔵庫に入れてますか? (「なんでよ」という声が聞こえそうだ。)

あなたのローズ、 「かたまりますか〜?」、水蒸気蒸留で採られたRosa damascena の精油には「ステアロプテン」が含まれています。ステアロプテン は結晶成分で低温下では凝固します。ですから冷蔵庫で固まらないと 変。昔は本当に固まらない(?)Rosa damascenaオットーがありました。 液体のほう「エレオプテン」が本来の精油です。 分析表で分かること、香料の歴史、植物学で分かること、アロマテラピー はアロマテラピー専門書だけではない情報をモノにしてほしいものです。

実際「なんでだ!!」と怒ってしまいたくなるようなアロマ本も ありますよ?詳しくはNatural Medicineの99年、4月号をご覧下さい。 (メールで通信販売可能。お問い合わせを) 他にもいろいろ「えっ?」というような話もあります。掲示板などで やりとりが出来ればね。 2001年の最初のAromatopia にも原稿を入れたところです。
フローラルウォーターの話です。
お楽しみに。

ではまた。


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