2000-12-06 6:ひじゅう?!!


ごきげんいかが?ですか? こちらをお休みし、いろいろ書いていましたね。また千葉県立盲学校 の先生方にアロマテラピーの導入のお話とマッサージの実技をしてきました。 いい経験でした!!黒板やOHPを使わず「言葉だけ」のやりとり。 私の言葉に含まれる様々なメッセージを大切に聞いていただいた ような気がします。マッサージも同じで、その手の力加減、指の曲がり具合 等を直に触れて確かめる。彼らは本当に手のひらや、こころに目を 持っているような気がしました。「アロマテラピーって深いものなんですねえ」 と感想を述べていただいた皆さんに感謝です。 さて、お休みしていた話の続きでしたね。セーターやカーディガン、 精油とうまくかみ合っていますか?で、ウールやポリエステルが品質表示 で分かりましたね。次は精油の物理的特性のことです。 さあ、セーターやカーディガンは水につけると浮きますか?沈みますか? 洗濯機のなかでぐるぐる回っているから分からない?まあ、イメージを してみて下さい。風呂桶につけたらたぶん「浮いて」います。これは セーターをぎゅっとぎゅっと圧迫して固まりにしたときの同じ大きさ の純水の重さとの違いを指しています。で、ウールはいろんなものを 含んでいますが(空気もだろっ、、そんな風にはとらないで、)、 水より軽ければ浮くわけです。もちろん重ければ沈んでしまいます。 これが「比重」です。比重が軽ければ浮きます。重ければ沈みます。 どうやって表すかというと0.9825とか1より少ない数字だったら 浮くんですよってわけ。もちろん1.0236とかだったら浮かないよ。 で、精油の話。アロマバスって気持ちいいですよねえ。といきなり そんな話で始まりましたが精油は油だから浮いたのが油の粒みたいになって やな感じをしたと感じた方は多いと思います。だから精油は油なんだ、 と手を打ってしまう前にこれを読んでいただきたいのです。 先ほど触れた比重について、精油の比重はまちまちで、浮くと思ったら 大まちがい、というものもあります。私のところで販売しているもの から「浮かない奴ら」をリストしてみました。 浮かない奴ら(精油)ベスト3は 第3位  サッサフラス(Sassafras albidum)比重1.084 第2位  シラカバ(Betula alleghaniensis)比重1.167 第1位  ウインターグリーン(Gaultheria procumbens)比重1.1832 となりました!! では「浮かれた野郎」(精油、表現が下品ですねえ)は トップは以外、柑橘系果皮のものではなく(予想が外れた)、 セントジョンズワート(Hypericum perforatum)でした。 比重は0.80!!柑橘系のエッセンス(レモン、オレンジ、マンダリンなど) はおおむね0.85ぐらい、セリ科のディル(Anethum graveolens)も 健闘し、0.87でした。 浮かない精油なんて、、と考えてしまいそうですが、本当に精油は いろいろな表情を見せる面白いものなんです。と魅せられた私は思います。 ところでコップに水を入れて、「浮かない奴ら」の精油をおもちでしたら 1滴落としてみて下さい。かわいらしく落ちて行き、コップの底で マッシュルーム(またはクラゲ)のように玉になります(うーんタマんない)。 そんなことを講義でやっている私です。 ではまた、今度は旋光度についてです。感想をお寄せ下さい。 掲示板(BBSをクリック!スクロールすると見えてきます)へ 楽しみにしています。


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