2000-11-16 2:sommeilierの独り言


Le chambre a sommeilierで書きたかったことを始めることにします。このところアロマテラピーでは精油の品質を求めるあまり、精油の分析表が取りざたされることになりました。分析表は大好きです。はっきり言って読み方も分からなかった数年前と比べると何となく分かってきたのかも知れません。しかし、分析表が年々たまってくると、「あの香りは、、この間のと比べて、、」 などと興味深いことになってきました。精油の産地、年度の違い。これは香りに大きな影響を及ぼします。皆さんはいつ買っても「同じ香り」の精油を手にしているかも知れません。私だってその方が楽だったかも知れません(笑い)。
しかしやっぱりちょっと違う。なぜかというと香りが違うんですもん。で、分析表を細かく見てみました。そうするととても単純な事に気がつきました。年度や産地が異なるのです。「だったらワインといっしょじゃない。」と考えてしまいますね。いろいろなメーカーの精油も嗅いでみました。同じ精油なのにメーカーによっても違う。「ふーん、なるほどね」と思いました。何かその理由があるのではないか?精油はアロマテラピーのためには「成分無調整」になっている物が多かったはず。だったら毎年、まったく同じ香りなんてあるわけないや、私だって去年の私とは違う!!(髪の毛の量?)そこで分析表などをたよりにしながら違いを探してみました。確かに年度ごとに精油の構成成分は変化しています。また同じ精油だったはずなのに、私の治療院で保存しているあいだに香りはどうやら「まろやかに」なっていくようです。私の大好きなお酒のように表情があるのです。これは面白い!と分析表の見方を学ぶようになりました(荘司先生ありがとうございます)。そこから「精油sommeilierの旅(マニアック!!)」が始まりました。ラベンダーの精油をお持ちの方、嗅いでみて下さい。買ったときの香りとボトルに残った最後の一滴、香りは違いますよね。
「「ここです!」」精油では(香料の世界では当たり前ですが)香りは変化する物ですし(これは精油自体がという部分)、その植物の産生する芳香物質のバランス自体も天候や土壌によって当たり前のように変化する物なのです。いろいろ嗅いでみませんか?面白いですよ。そんなわけでLe chambre a sommeilierとなりました。ご興味がありましたら次回も読んでみてくださいね。
ところで、今後の予定ですが、今年度ごとの「履歴」のはっきりした精油の販売をやって行こうと思います。私の感想を添えて、、、 精油は価格や「医師が使っているから」というもので選ぶ物ではないですね。その香りを嗅いで、感じて、販売する。シンプルに「香りをこよなく愛す」人から買ってほしいと思います。
ご期待を!!
ではまた


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