2001-12-05 15:精油の1滴・・・何ml?! |
アロマトピア49号に載っていた記事ですね。 ズボボダさんはとてもステキな写真集を出した先生ですが、見識ある内容の報文がおおくて、勉強になります。Rhi(リアノンハリス:私の先生にあたる方)も彼女の植物の顕微鏡写真はすてきだわ、といってました。 さて、精油の0.05ml説はすでに問題になっていました。 なんでかなあ?と昔から感じていて、やってみたことがある。方法は注射器(ちゃんと分量の量れるやつ)で1mlの精油を吸い取って、ランセット(注射針)を装着してボトルに戻す・・・ 実際、ランセットのような細い管から滴下する際には、精油の物理特性により近い(表面張力、粘性、比重、密度)滴下が起こるはず・・・そして得られたのは「精油によって全然1mlあたりの滴数が異なる」というものでした。あてになんないじゃんよ。というやつ。でね、PHYTOSUN'AROMSの精油の分析表にはこんな事が書いてある nombre de gouttes/ml:1mlあたりの滴数(意訳です) しかし、注釈書きがあり (ref.:compte-goutte capillaire Codex):つまりフランスの局方に基づいた細いスポイドで計った)となっています。 でね、フランスに行かれたMさんにたのんで買ってきてもらったの・・・そしたら管の太さは0.05m/mぐらい(シャーペンの芯がぎりぎり通るぐらい)でした。これだと1mlが56滴ですよ〜とかいうことが表示されてるんです。まあ、当たり前のことだと思うが、医療用で利用されているから精油のドロッパーでやったとき、たとえば1mlが何滴になるか?が分かってないと問題だからね。と考えたんでしょう。 ちなみにこの報文は為になるからかっとくといいかも。 で?アロマでは?となりますよねえ? とても大きな「英仏の異なり」を書いておきましょう。 ○フランスでは「精油の比率を%で現してブレンド」 :どの精油とどの精油を30:40:30の比率で混ぜなさい。そして出来たものをキャリアオイルに何%になるように希釈したものをマッサージ用に利用しなさい。となっている。 ○イギリスでは「精油の滴数でブレンド」 :何々の精油を何滴と、何々の精油を何滴、キャリアオイル何mlに入れて混ぜ、それを使ってマッサージ。となっている。 どっちがいい、いやダメだ!ではなくって、俺達はどっちを取ろうか?と考えればいいのではないか? ところで、クレアさんのご質問、こんな風に考えたらどうかなあ?・・・・ クライアントの前で精油をキャリアに希釈する場合・・・ クライアントに嗅いでもらう精油は精油のボトルだよねえ。またはムイエット。ですから、いきなりキャリアには入れないで、「精油とりわけ皿、または容量の小さい小瓶(うちでは1.5mlの小さいのを使ったりしてる)」にまずは精油を落とす。(ここで精油だけを混ぜたものが出来るから、その香りを試してもらえるよね。) 出来上がった「精油の混合物」は比重や、粘性も平均の値になっているわけだから、ある程度こなれた形になっているはず。混ぜたものを口の細いスポイドで吸って、希釈率が適当量になるようにキャリアオイルと混ぜていく。ここでスポイドでは精油が大体1滴何mlか?を知っておけば希釈率が大きく狂うことはないはず。 ズボボダ先生のいっていることを鵜呑みにするなら精油のドロッパーの1滴は0.05mlというこれまでの記載(僕はねえ、R.Tisserandの安全性ガイドに書いてあるとおり、精油は1滴0.05mlという時点で疑問視してたんだが)と比べると通常のドロッパーでの1滴はこれまで考えていた分量とは、「銘柄、メーカーのドロッパー、気温、精油温」などによって著しく異なる・・・ということとなる。一番いいのはlot No.ごとに「マイ・スポイド」で1mlが何滴か?を購入時に計っておくこと・・・めんどくさいようだが、これが確実。ちなみに1mlを簡単に計るにはシリンジ(注射器)を購入しておくこと、それで計ってスポイドで吸い取ってからボトルに戻す・・・何滴か計っておくんですよ。 そんな方法かな? PHYTOSUN'AROMSのMelaleuca alternifoliaはボトルドロッパーで25滴が1mlでしたよ。 アロマトピアを買いましょう。そして自分の知識にしてしまいましょう。」ということでした。 ではね〜。 |
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