吸角・コポ・プハン・ヤッホイ・cupping??
〔吸角〕
このガラスのコップのような物は大変古くから医療の領域で使われている「吸角」という治療法の用具です。

いろいろなところに貼り付けて使うものらしい。歴史なども紐解いてみました。

吸角はもともとギリシアあたりを起源とする治療法で、遺跡などから発掘された物では紀元前4世紀前後の青銅製吸角があり、文明のなかで医療行為の一つとして早くから成立していたことを伺わせます。

その後、素材は角、ガラス、青銅、陶器、竹など地域ごとに異なる素材で製造されてきましたが、現在ではガラス、プラスティックなどが主流となりました。

吸角療法は現在でも東ヨーロッパの国々で公認され、使われています。オーストリア、フランス、ドイツ、スイスなどでは現在も医学的に認められています。

 その他、ブラジル(コポ: copo )、韓国(プハン: Bu hang )、アルゼンチン、アフガニスタン( Al-Hijamah )、ベトナム(ヤッホイ: Giac hoi )など様々な国々で民間療法として地域に根ざており、治療、美容などの様々な領域で愛用されています。

吸角療法の効用の大きな柱は「背中など張り感の緩和」「関節部などの痛みの改善」「循環の改善」「内臓の調節」なり体調管理。そして近年話題のアンチエイジングです。東洋医学では「いまだ病(やまい)ならざるものを治す」といいます。この考え方は「未病治(みびょうち)」と呼びます。それに対して、継続的な吸角療法の施術を使って東洋医学でいう「これからの老化を防ぐ」という方法は特にベトナム、韓国あたりでは美容の目的で用いられています。これを院長は「未老治(みろうち)」と呼ぶことにしました(H25 5/8)。東洋医学のアンチエイジングです。体調管理とアンチエイジングを同時に行うことが可能な施術法として、すでに様々な国で大変多くの方が吸角療法を定期的に受療されています。見た目のアンチエイジングに関わる最も経済的かつ健康的なアプローチとして、はりきゅうマッサージに吸角療法も併用するのがとても良いと思われます。(院長がしっかりと禁忌の鑑別をして効果を上げるように心がけています)

 


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